在宅勤務者のやる気を維持するには
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在宅勤務者のやる気(モチベーション)を維持するにはどうしたらよいであろうか。近年では、在宅勤務者など、社内に顔を出さない社員や、時間差勤務などで別時間帯の社員と交流を持たない社員が増えてきている。
在宅勤務では、社内の支持者とだけのかかわりになってしまい、他の社員との関わりがなくなってしまうことが多い。このように、社員との交流が特定の者だけに偏ってしまうと、社内の変更事項などを知らないまま仕事をすることにもつながりミスが生じたり、モチベーションという面でも維持することが出来なくなるといったことが生じる。また、職場を活性化させるためには、部門の違いの壁を越えたコミニケーションが重要になってくる。部門間を越えたコミニケーションが促進することで、新しい発想も生まれてくるし、連携もしやすくなる。
このような現代の職場における勤務事情から生じるコミニケーションの壁を打破する工夫をする企業がどんどん現れてきている。ある企業では、昼休みにカードゲームで遊んだり、お酒を飲みながら経営会議を行う。チャット上に会話を盛り上げるロボットが登場し、社員や在宅勤務者がチャットでの交流を促進する仕組みを作る企業もある。これらはゆるいコミニケーションということで「ゆるコミ」とも呼ばれている。さらに、在宅勤務者と身代わりとして会話するマイク(通話機能)のつけたロボットを活用し、自宅からロボットを通して、会話をする仕組みをとる企業もあるとのことだ。しばらく使い続けていると職場ではロボットが在宅勤務者に見えてくるという(※1)。
このような仕組みを導入する場合に注意すべきことがある。それは、その新しい仕組みを率先して根付かせる空気感を社内につくっていくことだ。新しい仕組みができても、一部の社員は仲間に入りたがらない。そのような社員も自然と入っていける、そして、入ったほうが良いと思う空気感を社内につくっていくことが重要だ(※)。そのために、社長を中心としてその新しい仕組みを正式に認め、仲間に入るなどして、その仕組みを推進していくことで、「やってもいいんだ、やるべきなんだ」といった空気感を自然に作っていくことが必要だ。御社でも、社員や在宅勤務者などの間で、ゆるいコミニケーションを導入するための工夫を考えてみてはどうだろうか。
※1:日経流通新聞 10月2日版 20面参考
※2:強制する。評価の対象にするなど、無理やりやらせようとするとうまくいかない。人は、だれしも自分で決めて行動したいものだ。好きなことをしていた子供も、強制されればやる気をなくしてしまう。
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